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突然ですが、
坂本龍馬のドラマが何度もリメイクされているのは、卓越したストーリー展開にあると思う。
特に、龍馬とその周りの登場人物とのコントラストが素晴らしい。
土佐の乙女姉さん、岩崎弥太郎、武市半平太、人斬り以蔵、後藤象二郎。江戸の千葉さな、重太郎、勝海舟。
そして、饅頭屋長次郎、新撰組、おりょうさん、高杉晋作、西郷吉之助。
龍馬とこれらの登場人物と比較することによって、
物語に厚みが増し、幕末の騒乱具合が自然にあぶりだされる。
それだけではない。
龍馬の面白いところは、
土佐藩出身ではあるものの、藩とは距離を置き、政治にも距離を置き、
組織に属さず、自由な立場で、人を巻き込みながら事を成したこと。
では、今の日本の芸能界で坂本龍馬に匹敵するのは誰だろうか?
それはタモリではなかろうか。
タモリは、
寄席に上がらず、飲み屋の芸をテレビに持ち込み、司会者ギネス記録を達成してしまった。
2人とも、あれよあれよといううちに表舞台に立ってしまっているのだ。
私は思った。
タモリを中心に考えれば、戦後の芸能史、文化史、
もろもろ、ひも解けるのではなかろうか。
タモリと誰か芸能人を比較すれば、
より、味わい深さを感じることができるのではないだろうか。
そのように私は仮説を立ててみたのである。