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かんだ食堂のウィンナー定食@秋葉原

  • kajiwarazassi
  • 2015年8月31日
  • 読了時間: 2分

定食屋で喰らう

 秋葉原にはUDXというどでかい高層ビルが屹立しており、その中にはUDXシアターという新作映画の舞台挨拶用映画館が入居している。かつてこの場所には日本一の青果市場と言われていた「神田青果市場」が存在していた。

 その名残なのかどうかはわからないが、すぐ近くに「アキバの老舗 かんだ食堂」という文字が目立つ定食屋が位置している。

かんだ食堂

 引き戸を開けるとそこは“ザ・定食屋”。カウンター8席、テーブル24席、計32席の中にサラリーマンたちがひしめき合う。

 カウンター席に座り、山ほどあるメニューから選んだのはウィンナー定食(750円)。ウィンナーを定食にしてしまうとは珍しい。けしてウィンナーが珍しい食べ物というわけではなく、ウィンナーをわざわざ定食にしてしまうというところが珍しい。

 カウンターの前は厨房になっている。壁がないので、調理音がもろに聞こえる。その音が大きすぎて、客席奥の高いところに位置しているテレビの音が全く聞こえない。

 雑誌も見当たらないし、テレビを見ても音が聞こえないのだが、飽きない。なぜなら、せわしなく動くおばちゃん2人と調理人のおっさん3人を見ているだけで楽しくなってくるからだ。調理音とその動きを見ているだけで、ご飯が楽しみになる。

 客席は1人客が多い。時間帯は夜だったので、4人程度でビールを嗜んでいるお客さんも多いようだが、ほとんどは、1人で夕食を食べに来ている人が多いようだ。

 待つこと10分弱。眼前に現れたウィンナー定食はウィンナー定食としかいいようのない定食である。ご飯とみそ汁、大皿にはキャベツと4本のウィンナーを半分に切ったもの。キャベツにソースをぶっかけてとりあえずいただく。まずは、キャベツをがっつりつかんで、ご飯茶わんの上に一回落としてから口に運ぶ。普通のキャベツである。次にウインナーをご飯茶わんの上に落としてから口に運ぶ。ややしょっぱいというか辛い。塩こしょうと一味を多めに振ってあるのだろう。ご飯に合う。しかし、5本目(1本の半分を1とする)、6本目になってくるとさすがに飽きる。飽きるのだが、大音量の調理音でおいしいような気がしてくる。

 料理の味というのは、その味そのものだけではなく、環境によって左右されるものである。外で食べるからおいしかったり、ガヤガヤしているところで食べるからおいしかったり。もう一つ、調理音を聞きながら食べるおいしさというのもあるのだなあと気づかされた。

 また、かんだ食堂は訪れようと思っている。昼は行列ができるみたいだから、夕方か夜に。

かんだ食堂

住所:東京都千代田区外神田4-4-9 角豊前川ビル 1F

電話:03-3253-6255

 
 
 

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