各称号を一手に引き受けちゃったレジェンド #18三浦大輔
- kajiwarazassi
- 2015年6月22日
- 読了時間: 2分
連敗が続いている横浜DeNAベイスターズ。
以前、このコーナーで、「若いチームなので、ケガや不調が重なるとガクッときちゃうのが不安材料」と書いたのですが、それが見事に当たってしまいました。つくづく、野球というのは勢いや流れ一つで大きく左右されるスポーツなのだなあと痛感しましたね。
こういうときにこそ、やはり、経験豊かなベテランが必要です。
かつて前身の横浜ベイスターズが優勝した98年のときのメンバーも若い選手が多かったのですが、中堅やベテランもチームを支えていました。1994年にトレードで入団した“満塁男”駒田徳広をはじめ、中継ぎの阿波野秀幸、佐伯とライトを争った中根仁、畠山準、さらには、代打の荒井幸雄、新井潔、岸川勝也っていう選手もいました。
に比べ、今の横浜DeNAベイスターズのベテランというと、現在2軍の多村仁、後藤武敏G.、岡島秀樹、やっと1軍に上がってきた内村賢介、柳田殖生。皆、ピリッとしませんね。今のところ久保康友と三浦大輔が唯一、働いていると言っていいのではないでしょうか。
今年、チームが調子のよかった時期、5月5日に高城俊人捕手がプロ入り初本塁打を放ちました。その時の先発投手は今季初登板の三浦。お立ち台に上がった高城は「三浦さんに勝ちをつけたいと思ってリードして、それで自分が打てて、チームが勝ててうれしいです」と声を弾ませながらコメントを残しました。久保ではなく、生え抜きの番長・三浦だからこそ、こういった想いが結果につながったのではないかなあと思います。
大洋の大エースだった遠藤一彦の引退試合が初登板だった番長三浦。優勝した時には12勝をあげてチームに貢献した番長三浦。巨人入りを決断した村田修一に「俺はこのチームでもう1度、優勝を目指すよ」と言い放った番長三浦。ストライクの出し入れが自在可能の絶妙なコントロールを発揮する番長三浦。針に糸を通すような絶妙なコントロールを駆使した自撮りをブログで発揮する番長三浦。
番長三浦の言動、行動、そしてその実力は、“ベテラン”“エース”“Mr.ベイスターズ”など各称号を一手に引き受ける。そのため、彼が登場するだけで、大いに横浜スタジアムは沸き立つ。それはそれでいいのだけど、そういう選手は1人ではなく、複数いた方がいいと思う。
ファンが沸き立てば勢いがつく。“ベテラン”はチームを鼓舞する言葉を知っており、“エース”は連敗を止める力を持っている。称号は分散しないと、チームは強くならないである。
だから、まだ言うが、“Mr.ベイスターズ”だった金城龍彦の放出は思いのほか痛手なのである。
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