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なぜ石川?だから石川?むしろ石川! #7石川雄洋

  • kajiwarazassi
  • 2015年6月1日
  • 読了時間: 3分

横浜DeNAは強くなるのか

 石川くじがついにストップしてしまいました。え? 何? 石川くじって? それは、横浜DeNAベイスターズの1番セカンド石川雄洋選手が、初回に出塁した試合は14連勝していたという不敗神話のことでございます。石川が打てばくじに当たったから今日の試合は勝ちっていうことのようです。その5月19日のヤクルト戦。不敗神話が崩れたのは奇しくも私が観戦した日でした。

 その試合のことは置いておいてですね。石川雄洋という選手は、他チームファンはもちろんのこと、自チームのファンからも叩かれていた選手でした。端正な顔つきで襟足の長い髪型。女性誌『cancam』でモデルを務めたことのあるほどのスタイルのよさ。テレビ朝日の宇賀なつみアナやテレビ東京の秋元玲奈アナなど、女性関係の噂も絶えません。

 女性ファンは多いようですが、男性ファンからは嫉妬の対象となっているようです。それでも成績さえよければよいのですが、これまでの成績でいうと、レギュラーなのかなんなのかわからない状態が続き、過去に3割に到達したことがなく、大事なところでエラーをしてしまうという印象が強い選手です。まあ、「その襟足、早く切れ」とか言われてしまっても仕方ないのかもしれません。

 これまで、大洋時代から横浜のセカンド・ショートは攻守走、三拍子揃った魅力的な選手たちがリーディングヒッターとしてその役割を担っていました。古くは近藤昭仁、山下大輔、高木豊、高橋雅裕、そして石井琢朗。皆、横浜スタジアムを賑わせた、ミスターホエールズ・ミスターベイスターズと称されたほどの選手です。

 石井琢朗以降、横浜はこのポジションを固定することができませんでした。巨人から獲得した仁志敏久、楽天から獲得した渡辺直人、内村賢介、そして楽天に行ってしまった藤田一也。死屍累々というか。というか藤田。どうして楽天に出しちゃったのよ。今更だけど。 守備もバッティングもよかったのに。二遊間のゴロをバックハンドでキャッチしてジャンピングスローで一塁へみたいな好守のセカンドだったのに…まあ、これは私恨ですが。

 横浜ファンは、そんな女にモテるからなんて理由で叩きませんよ。だって、何年も弱いチームを応援してるんですから、もっと辛抱強いし、もっとシニカルにモノを見てますよ。

 要は、横浜のかつての名選手を知っているからこそ、石川を見ると歯がゆく思ってしまっていたのでしょう。

 では、なぜ、横浜の首脳陣は石川を使い続けていたのでしょうか。その答えはこの映像にあります。こちらをご覧ください。

 これは2015年シーズン前の話です。07:13くらいから石川選手の話が出てきます。  

 「何で石川なのか?」

 すごい練習するんだそうです。野球選手にならなかったら保父さんになりたかったそうです。

 いいヤツじゃん!

 右足をちょっと引いたオープンスタンス。内角低めの変化球を、ひじをうまく折りたたみながらきれいに三遊間方向に打球を飛ばすヒットを打ったり、たまにセーフティーバントを試みたりする姿は石井琢朗の影を見てしまう。初球をバントをしようする仕草を見せつつあっさりバットを引っ込める姿を見ると、高木豊の影を見てしまう。

 石川雄洋は石井琢朗の背中を見て育った選手です。コーチだった高木豊から教えを受けた選手です。一番歯がゆく思っていたのは石川本人ではないでしょうか。

 5月19日のヤクルト戦。スタンドからは「石川、頑張れ」という声が挙がっていました。そう。石川雄洋は「頑張れ!」と声を掛けたくなる選手なのです。

 現在打率.301(6月1日時点)という成績を残している石川選手。「何で石川なのか?」そうではなく、「むしろ石川なのだ」。石川は、特に今年はそういう活躍をしてほしい選手なのです。

 
 
 

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